2世帯住宅のトラブル事例として、子供が祖父母に甘やかされてしまうトラブルが報告されています。普通子供はその両親に愛情をもってしつけられます。悪い事をしたときには叱られ、良い事をしたときには褒められます。子育てにはバランスが大事で、バランスが悪いと色々と問題がある子供になっていきます。しかし、間に祖父母がいると、孫かわいさにいくら孫が悪くても孫をかばい、せっかくの躾が台無しになってしまうのです。次第に子供は悪い事をしても祖父母がいれば大丈夫と思うようになり、両親のいう事を聞かなくなっていきます。
そうなれば家族同士の信頼や絆が薄まってしまうだけではなく、子供は家庭をこえて周囲にも迷惑をかける人間に成長してしまう恐れがあります。それに対し、逆に祖父母が躾に厳しくうるさいがために家庭が混乱するトラブルも存在します。たとえば、祖父母は孫が両親に甘やかされているように感じ、何かとけちをつけては両親の躾の方針を非難します。
そうなれば当然両親と祖父母の仲は険悪になり、間に挟まれた子供はどちらにつけばいいのかわからず苦しい立場に置かれてしまいます。特に祖母と母は対立しやすく、祖父と父のサポートなくしては家庭にヒビが入りかねません。このように、2世帯住宅には世代によって躾の考え方に差がある事によるトラブルが多いのです。